校長 吉川 亮
卒業生のみなさん、おめでとうございます。
保護者のみなさん、関係者のみなさん、そしてこれまで卒業生の身近でさまざまご支援いただいたみなさんに、心よりお慶び申し上げます。
卒業生のみなさんとは一年に満たない短い期間のお付き合いでしたが、生徒の活動のリーダーとして、さまざまな場面でその活躍を目にすることがありました。とても頼もしく、そして学校の名前を背負うに値する立派な生徒たちだったと思います。
さて、こうしてみなさんは今日秦野総合高等学校を卒業しますが、みなさん方の本校での生活がどんなものであったのか、その意味や価値を決めるのは、実は卒業後のこれからの日々をどう過ごすかにかかっていると思います。
みなさんは高校生活の中で、大なり小なり失敗をしたことがあったのではないでしょうか。私も日々いろいろ失敗をします。でも、失敗はそこから何も学ばなければただの失敗ですが、もし学べることがあれば、それは「経験」としてこれからの人生で生かしていくことができます(円城寺雄介)。起きてしまった出来事を変えることや消すことはできませんが、これからの人生の中でその出来事を経験として生かすことができれば、高校生活の失敗はいつの日か成功の糧となることでしょう。
21世紀の社会は知識基盤型社会になるといわれています。みなさんが働き生活する社会は、これから大きく変わっていくのではないでしょうか。こうした社会の中でみなさんに必要なのは「学び続ける」ことだと思います。そしてこの学びは、チームで課題を解決するための協働的なものである必要があります。
この学校でともに学んだ友人たちとのコミュニケーションは、みなさんがこれから学び続けるための大切な財産です。どうか卒業後もこの人間関係を大切にしてください。
では、お元気で。