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卒業生へ贈る言葉 学校長

卒業生のみなさん、おめでとうございます。

保護者のみなさん、関係者のみなさん、そしてこれまで卒業生の身近でさまざまご支援いただいたみなさんに、心よりお慶び申し上げます。

卒業のお祝いの言葉を、悲しいニュースから始めて申し訳ないのですが、先日競泳の池江璃花子選手が白血病に罹患していることが報じられました。皆さんと同じ18歳ですね。このニュースを聞いてどんなことを考えましたか?

昔はまだ白血病が不治の病と言われていて、かつてバレーボールを教えた生徒が20歳で亡くなりました。負けず嫌いで、でもなかなか上手にならずによくコートの隅で泣いていた生徒でした。大学は私と同じ地理学科に進み、勉強に励んでいたところでの発病でした。教師にとって教え子の死はまさに断腸の思い。ましてや黙って私の背中を追いかけようとしていた教え子の死は、すぐには受け容れられませんでした。

医学は日進月歩の世界ですから、池江さんはきっと回復すると思います。そして同世代のみなさんの声援を受けて、再び日本中を沸かせるようなレースをすることでしょう。残念ですが幸せ続きの順風満帆な人生なんてないと私は思います。他人からは幸福そうに見えても、実はいろいろあるのが人生です。

でも、他人から祝福される人はいますよね。今日のみなさんもそうです。何かを乗り越えた人は、祝福されます。幸福というものは、試練の先にあって、自分から気づくというよりは、他人からそっと教えられるものなのだと思います。

どうぞお元気で。

校長 吉川 亮

2019年03月01日 寄稿